スーツ初心者必見!オールシーズンより快適な選び方とは?

スーツの基本と選び方

日々店頭にて様々な方とお話をする中で「オールシーズンのスーツ」というご要望をたくさん頂きます。

私自身この仕事を始める前、スーツを購入する際は「オールシーズンのスーツ」を購入していました。

「何となくお得な感じがする」

「お金をかけなくて済みそう」

「たまにしか着ないから」

そんな理由だったと記憶しています。

今回のテーマは「オールシーズンのスーツ」についてです。

就職や転職で本格的にスーツを準備する際の参考にしていただければ幸いです。

今回はスーツのデザインをカスタマイズ出来るオーダースーツ店でスーツを購入する前提でのお話が一部ございます。

サイズやデザインを選べるオーダースーツの魅力については過去の生地でご紹介しておりますのでこちらをご参照ください☞☞最初の一着どこで買う?迷ったら知っておきたい選択肢とポイント

結論:春夏物と秋冬物でスーツを分けて準備するのがおすすめ

先に結論を申すと、「春夏物」、「秋冬物」でスーツを分けて準備するのが私のおすすめです。

理由は下記の通りです。

オールシーズンスーツより季節物スーツがおすすめな理由

理由①快適性が段違い

オールシーズンのスーツのメリットはその名の通りどのシーズンでも着る事が出来る事です。

ですがやはり、季節に合ったスーツの快適性には勝りません。

4月~9月頃は春夏物、10月~3月頃は秋冬物。

季節に合ったスーツを着る方が圧倒的に快適に過ごすことが出来ます。

次で説明する通気性の話にも繋がりますが、デザインが選べるオーダースーツ店で購入する際は、春夏物は背抜き仕様(ジャケットの裏地を貼らない通気性に長けた仕様)、秋冬物は総裏仕様(ジャケットの裏地を全て貼る仕様)がおすすめです。

理由②スーツが長持ちする

生地の風合いによりますが、夏向けのスーツ素材に比べオールシーズンとして使われる生地は通気性に劣る事が多いです。

湿気を含みやすい夏場にハードに使ってしまうと摩擦による擦れなどのダメージが早く、結果的に短いスパンで買い換える必要があり経済的ではないです。

夏場は特にスラックスの股の内側の破れが起きやすい時期です。

スラックスの破れの原因についてまとめた記事がございますので、なぜスラックスが破れるのか知りたい方はこちらもご参照ください。

夏のスラックス、気づかぬうちに消耗していませんか?

理由③印象が良くなる

やはり季節感がある物を身に着ける方が、細部まで気を配れる人に見えて印象がいいです。

夏はライトグレーや、ブルーなど明るいトーンのスーツを。

冬にはダークグレーやダークネイビー、ブラウンなどダークトーンのスーツがおすすめです。

もちろん色だけでなく素材感でも季節感は表現出来るので、ダークトーンのスーツを暑い時期に着る事、明るいトーンのスーツを寒い時期に着る事がおかしい事ではありません!

季節に合わせた素材感についていずれ記事にしたいと思います。

私は季節感がある物を身に着けると快適さ故かオールシーズンと呼ばれるスーツを着る時と比べ自然とテンションが上がります。

「オールシーズンのスーツ1着で乗り切るのは便利そう」と思っていませんか?
でも実は、春夏物と秋冬物でスーツを分けて準備する方が、快適さ・耐久性・印象の面で圧倒的におすすめです。

スーツは“季節を味方につける”ことで、あなたのスタイルに深みが出ます。


季節ごとにスーツを分けるメリット

先の項目でも触れておりますが、季節ごとにスーツを分ける魅力を再度まとめております。

🌞 春夏スーツの魅力

春夏用スーツは、暑さや通気性に長けた仕様が特徴です。

  • 通気性の高い素材で、蒸れにくく快適
  • 背抜き仕様で軽やか。汗をかいてもベタつきにくい
  • 明るめカラーや軽快なシルエットで、季節感を演出
  • 汗による摩擦ダメージ(またずれ等)を軽減できる(オールシーズンのスーツを着る事と比べて)

特に徒歩や自転車移動が多い方、汗をかきやすい方には、春夏物の快適さは大きなメリットです。

❄️ 秋冬スーツの魅力

秋冬用スーツは、寒さ対策と重厚感のある印象づくりに優れています。

  • 厚手で保温性の高い素材
  • 総裏仕様で暖かく、型崩れ防止に
  • ダークトーンや深みのある色味で、信頼感ある印象に
  • 冬の冷たい空気の中でも、快適に過ごせる(オールシーズンのスーツと比べて)

寒い季節に無理して薄手のスーツを着ると、体調を崩す原因にもなりかねません。季節に合った素材選びは、健康面でも大切です。


オールシーズンスーツの実態とデメリット

オールシーズンスーツは「通年着られる便利な1着」なイメージが浸透していますが、実は“どの季節にも最適ではない”という弱点があります。

  • 中厚素材+標準裏地で、夏は蒸れやすく冬は寒い
  • 通気性が低いため、湿気がこもりやすく汗による摩擦ダメージが出やすい
  • 特にまたずれなどのトラブルが起きやすく、生地の劣化が早まる
  • 季節感が出にくく、スタイルに深みが出ない
  • 少ない着数を年中酷使することで、買い替えスパンが短くなる

便利さを優先すると、快適さや印象、耐久性を犠牲にしてしまうことも。特にビジネスシーンでは、季節感のある装いが信頼感につながります。


筆者のおすすめスタイル

最初の1着はスーツを着る事が殆どない方であればオールシーズンでもOK。
ただ、着る頻度が増えて来ると2着目以降は季節物を揃えることで、快適性・持ち・印象が格段にアップします。

  • 季節ごとにローテーションで着用出来る様になるとスーツの寿命も延びる
  • 季節に合った素材と仕様で、見た目にも気分にも余裕が生まれる
  • TPOに合わせた着こなしができるようになり、スーツ選びが楽しくなる

スーツは「着る道具」ではなく「魅せる武器」。季節を味方につけることで、あなたのスタイルに深みが出ます。


まとめ:季節物スーツで差をつけよう

まずは春夏・秋冬で1着ずつ揃えることから始めてみましょう。快適さと印象の違いを、きっと実感できるはずです。

オールシーズンは便利なイメージがありますが、快適さ・長持ち・印象を求めるなら季節物が断然おすすめです。
春夏・秋冬でスーツを分けることで、見た目も着心地もワンランク上のスタイルに。

「季節に合わせたスーツ選び」は、初心者こそ意識したいポイント。
あなたのスーツライフがもっと快適で、もっと楽しくなるように——そんな願いを込めて、この記事をお届けしました。

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