「スーツを買ったけど、合うネクタイ選びが分からない…」
そんな初心者の悩みを店頭でよく聞きます。実は、ネクタイも着こなしの印象を左右する重要なパーツ。
スーツとシャツのバランスが整っていても、ネクタイがちぐはぐだと全体の雰囲気が崩れてしまいます。
今回は、ネクタイ選びに悩む初心者の方に向けて「色・柄・素材・シーン別」の観点から、失敗しない選び方をスーツ店店員の視点で分かりやすく解説します。
🧠 はじめに|ネクタイ選びは“永遠の課題”
ネクタイを選ぶとき、「この色で合ってる?」「おかしくないかな?」と不安になること、ありますよね。
私自身も昔はそうでした。フィーリングで好きなものを選びたいけれど、100%の自信を持ってつけるのは難しい。
そんな方は、まず「スーツと色味を合わせる」だけでも十分安心です。そこから少しずつ、自分らしい一本を見つけていきましょう。
🎨 ネクタイ選びの基本ルール|色・柄・素材のポイント
色合わせの基本
- スーツと同系色なら失敗しにくい
スーツとの色の組み合わせを考えるのも楽しみの一つですが、慣れない方には難しく感じる場合もあると思います。その場合はスーツと近い色味のネクタイを選べば全体の統一感が出て、違和感のない印象になる為おすすめです。
例:ネイビーのスーツにはネイビーのタイ - シャツは白シャツかサックスブルーが合わせやすくおすすめ
合わせるシャツもなるべくシンプルな白シャツやサックスブルーのシャツにすると合わせのハードルが下がりおすすめです。あらゆるスーツ、ネクタイの組み合わせにも馴染んでくれます。

柄の印象・初心者おすすめ度
柄の種類 | 印象 | 初心者へのおすすめ度 |
---|---|---|
無地 | シンプル・万能 | ◎(どんな柄のスーツにも合う) |
ストライプ | ビジネス感・爽やか | 〇(無地のスーツにおすすめ) |
小紋 | 上品・やや個性派 | △(柄によって印象が変わる為、初心者にはややハードルが高い) |
ベイズリー | 華やか・個性的 | △(柄の印象が強い為、初心者にはややハードルが高い) |
→ 初めての一本なら「無地」か「細めのストライプ」が安心です。
素材の選び方
- シルク:ネクタイの素材として定番。光沢感がありフォーマルにも◎
- ウール:秋冬向け。温かみがあり季節感を演出。
- ニット:カジュアル寄り。ジャケパンや春夏向けのカジュアルなスーツにおすすめ
過去にジャケパンについて解説しておりますので、こちらも併せて参照ください。
ジャケパン | こっそりスーツ勉強会
🧑💼 シーン別おすすめネクタイ
ビジネスシーン
- ネイビー or グレー系スーツ+無地 or ストライプタイ
- 素材はシルクが安心。柄は控えめに
カジュアル・ジャケパン
- ニットタイやウールタイで“抜け感”を演出
- スエード靴やデニムパンツとの相性も◎
結婚式・パーティー
- シルバー・ボルドーなど華やかな色もおすすめ
- スーツが無地であれば小紋柄やペイズリーで個性を出すのもアリ!
⚠️ よくある失敗例とその回避法

ネクタイ選びでよく見かけるのが、「スーツ・シャツ・ネクタイのすべてを柄物で揃えてしまう」パターンです。
一見おしゃれに見えそうですが、実際には印象がガチャガチャしてしまい、落ち着きのないコーディネートになりがちです。
特に初心者の方は「無地より柄の方がこなれて見える」と思って、つい柄物を重ねてしまうことがあります。ですが、柄は一つ、せめて二つまでに抑えるのが安心です。
例えば、ストライプのシャツに小紋柄のネクタイを合わせるなら、スーツは無地にする。
逆に、チェック柄のジャケットを着るなら、シャツとネクタイはシンプルにまとめる。
このように、柄の“主役”を一つに絞ることで、全体の印象が整い、洗練された雰囲気になります。
「柄を使う=おしゃれ」ではなく、「柄を引き算できる=こなれ感」だと思っておくと、ネクタイ選びもぐっと楽になりますよ。
🧵 まとめ|まずは“安心できる一本”から始めよう
ネクタイは「きちんと感」と「自分らしさ」を表現できるアイテム。
初心者の方はまず、無地・ネイビー・シルク素材の一本から始めてみてみるのが私のおすすめです。
慣れてきたら、柄や素材で少しずつ遊びを加えていくと、着こなしの幅が広がります。
「このネクタイ、合ってるかな?」と迷ったら、まずは色味を合わせる。
それだけでも、十分に“自信を持ってつけられる”一歩になりますよ。
大切なのは自信を持ってスーツを着る事です。
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