〜“礼服じゃなきゃダメ?”に悩むあなたへ、フィッターからのアドバイス〜
📝 はじめに|スーツを着る“自信”を持ってほしいから
私自身、スーツの仕事に携わる前は「結婚式って何を着ていけばいいんだろう?」と、当日の出発前まで悩んでいたことを覚えています。
スーツを着るのは好きだけど、最大限のおしゃれをしたい気持ちと「これはマナー違反じゃないか?」という不安がいつもつきまとっていました。
でもこの仕事を始めてから、スーツの知識が増えることで自信がつき、今では迷うことはなくなりました。
だからこそ、同じように悩む方に向けて「スーツを着る自信」を届けたい。そんな思いで、今後も発信を続けていきます。
🎉 結婚式のスーツ、どこまでOK?
結婚式に着ていくスーツは、必ずしも礼服でなければならないわけではありません。
もちろん、上の世代では「結婚式=礼服」という認識が根強くありますが、最近ではカジュアル化が進み、思い思いのスーツで参加される方も増えています。
私自身は「節度を持ってお祝いの気持ちが込められていれば、礼服にこだわる必要はない」と考えています。
その日のために準備すること自体が、招待された側の“敬意”であり“お祝いの気持ち”の表れです。
👔 礼服以外で出席する場合のおすすめスーツ
礼服以外で出席する場合は、以下のようなスーツが安心です:
- 無地または控えめな柄のダークネイビー・ダークグレーのスーツ
- 白シャツ+ネイビー系のネクタイなど、清潔感のある組み合わせ
- **黒の革靴(ストレートチップ)**で足元もきちんと
このあたりは「礼服ではないけれど、きちんと感はある」ラインとしておすすめです。
黒のストレートチップの革靴が分からない方はこちらの記事を参照ください。
🧵 柄のあるスーツはどこまでOK?|“個性”と“節度”のバランス
柄はスーツの個性を引き立てる要素ですが、結婚式では慎重な選び方が求められます。
✅ OKな柄の例(控えめで上品なもの、ヘリンボーンストライプやシャドーチェックなど)
⚠️ NGになりやすい柄(カジュアル・派手すぎるもの)
- 太めのストライプやチェック柄(特にコントラストが強いもの)
- 花柄・ペイズリー柄のジャケット(個性的すぎて主役より目立ってしまう可能性あり)
- 派手な色味と柄の組み合わせ(例:赤×黒のタータンチェックなど)
🧑🤝🧑 間柄によって“許容されるカジュアル度”が変わる
結婚式の服装は、主役との関係性によっても選び方が変わります。
👨👦 兄弟・親族として出席する場合
- 基本的には礼服(ブラックスーツ)+白シャツ+白やシルバーのタイがベター
- 主役に近い立場であり、写真にも多く写るため“格式”が求められる
- 礼服で臨むことで、家族としての敬意を表す意味もある
👬 親しい友人として出席する場合
- ダークスーツであれば、多少カジュアルな色味でもOK
- 明るめのネイビー・チャコールグレー・ブラウンなども選択肢に
- ネクタイやチーフで個性を出すのも◎(ただし派手すぎないこと)
最後に:自分のスーツはOK?カラー別判定表
「このスーツ、結婚式に着ていっても大丈夫?」そんな疑問に答えるために、カラー×柄の組み合わせで“着用OK度”をまとめました。あなたのスーツがどこに当てはまるか、ぜひチェックしてみてください。
*最近の結婚式出席用のスーツのご要望を踏まえ、作成しました。多少主観も入っていることご了承ください。現場で私の肌感の部分もある為、全ての人やシチュエーションに当てはまるわけではありません。
カラー/柄 | 無地 | ストライプ | チェック |
---|---|---|---|
ブラック | ◎礼服として最適 フォーマルさが求められる場合は礼服がおすすめ | 〇細め、控えめであればOK | △控えめならOK、主役との間柄次第 |
ネイビー | ◎フォーマル感があり 光沢があると華やかな印象でよりおすすめ | 〇細め、控えめであればOK | △控えめならOK、主役との間柄次第 |
ブルー | 〇明るすぎなければ基本OK | 〇細め、控えめであればOK | △控えめならOK、主役との間柄次第 |
グレー | ◎ダークグレーならより安心 ライトグレーは新郎と印象が被る可能性がある為避けた方が無難 | 〇細め、控えめであればOK | △控えめならOK、主役との間柄次第 |
グリーン | ×カジュアル感が強い為避けた方が無難だが主役との間柄や式場の雰囲気次第でOK、会場で浮く可能性あり | ×避けた方が無難 | ×避けた方が無難 |
ブラウン | △ダークトーンで明るすぎなければOKだが、一般的ではない為主役との間柄次第 | ×避けた方が無難 | ×避けた方が無難 |
ベージュ | ×結婚式のゲストとしては明るすぎる為避けた方が無難 | ×避けた方が無難 | ×避けた方が無難 |
✅ 記号の意味
- ◎:安心して着用できる(フォーマル度高め)
- ○:基本OK(式場や間柄によっては最適)
- △:条件付きでOK(式場・間柄・柄の控えめさ次第)
- ✕:避けた方が無難(カジュアルすぎる/主役をより目立つ可能性)
✨ まとめ|“お祝いの気持ち”を装いに込める
結婚式の服装に正解はありませんが、最低限のマナーと節度を持って選ぶことが大切です。
礼服にこだわる必要はないけれど、「自分が主役にならない」ことを意識して、場にふさわしい装いを心がけましょう。
スーツ選びも、その日のために準備する“気持ち”の一部。
スーツを着ることに自信を持って、心からのお祝いを届けていただけたら嬉しいです。
コメント